2年前に北島から矢取西までの道路が完成したことは記憶に新しいですが、どうも久留米市は上津荒木から野々下までの道路を「外環状道路」(一般的には上津バイパスと呼ばれています)とし、他に中環状と内環状も整備するというプレスを出していました。
資料を見る感じだと、中環状は津福駅口十二軒屋野田競輪場口~十三部~東合川。
十三部までの道はすぐ思いつきましたが、十三部から東合川は…?と思ってグーグルマップで航空写真を見ると、未成線ならぬ、未成道路がありました。

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国道322号の十三部交差点です。正しいローマ字表記はJusambuです。
十三部はT字路を二つ組み合わせたような形の交差点で、南北の通りが別々に青信号になるという形式ですので、各道路が塞がれる時間が長くなり、隣の千本杉交差点や船塚の踏切と併せて渋滞の名所になっています。

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さて、交差点から北に延びる道路はこんな調子です。
交差点の手前だけ無理矢理車線を増やしていますが、見るからにヤバいです。
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北へ進むと、一方通行にすりゃいいのに、という道路が続きます。

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すると、住宅と住宅の隙間から東側に使われていない道路があるのが見えます。
今歩いてきた道路の東側ということは、写真の道路が開通すると十三部は完全な十字路となり、ゆめタウンまで一気に通じることになります。

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実際にその道路へ降りて、十三部交差点の方を見ると、まだ住宅が残っています。
久留米市はここら辺の家が立ち退くまで辛抱強く待つつもりなのでしょう。

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用地買収ができたところからどんどん道路を作っているみたいで、ここから東合川方面はほとんど完成していました。
写真には取り損ねましたが、街灯用の配線やマンホール、排水溝の蓋なんかはすでに取り付けられていたので、歩道の敷石を詰めて街灯を立てればすぐに完成しそうです。

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元からあった道路とはガードレールで仕切られています。
開放感はありますが狭い道です。

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こんな感じで、たくさんあります。
この道路が開通したら、このうち何カ所に信号が付くのでしょう。
最近東京の飯田橋でも200mほどの区間の道路が開通しましたが、元々あった道路は完全に分断されていました。

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十三部から10分ほど歩いてきたところで、東バイパスのロードサイド店舗が見えてきました。
手前から二番目のガードレールより向こうは既に沿道の住宅や店舗用に開放されていました。

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左の写真は中環状道路(仮)と東バイパスの交点から北の方を見た写真、右の写真は同じ地点から南側を見た写真です。
右の写真のように、狭い道へ車がどんどん入り込み、最初の十三部交差点へと向かうのです。

同じようなことはバイパスが開通する前の久留米インター付近でも起きていて、久留米大学駅前から南筑高校の脇を通り、住宅街を抜けて踏切にはまりながら高速道入口の交差点まで行く車がたくさんいました。

津福~十三部の道路はかなり前からあるので、計画自体は先述の上津バイパスと同時期から存在していたようです。とすると、計画ができてから既に50年以上経ってます。

狭隘路での交通量増大は歩行者、自動車お互いにとって危険なものです。中環状道路が早く開通して、万人にとって安全な道路環境を築くことができればいいですね。