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バスマニアの間でも話題にならない、上峰町通学福祉バス『のらんかい』。
名は体を表すといいますが、要はコミュニティバスのようなものです。この類のバスとしては歴史が古く、2000年の4月に運行を開始しました。
話題にならないのも、ひとえに情報がないからかもしれません。ウェブ上に時刻表や路線図が一切なく、乗車レポートのようなものすら見当たらず、乗ろうにもどこから出ているのか分からない…

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…という疑問をお持ちのあなた、のらんかいはイオン上峰(上峰サティ)から出ています。
のらんかいのバス停は駐車場を抜けた東側の道路にあるのですが、実際は県道22号(西鉄バスが通る道路)から駐車場へ行く途中にある駐輪場で乗り降りする人が多いようです。バス停で待ってても乗せてはくれますが、降りる時は何も言わなければイオンの構内です。
ちなみにイオン上峰自体はバスでも楽に行けます。西鉄バスの40番(久留米~神埼~佐賀)に乗車し、「都紀女加(つきめか)王墓前」で下車。40番はだいたい20分に1本くらい走ってます。
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この類のバスは朝夕にしか走ってなかったり、やたら本数が少ないというイメージをもたれがちですが、のらんかいはまあまあ走ってます。
時刻表だとたくさん本数があるように見えますが、よく見ると重複しているものが多いですね。実際に走っているのは北回りと南回りが7本ずつ(合計14本)で、一度の運行であちこちの集落を網羅するという形態のため、系統別ではなく目的地別に乗るべきバスを示すという形式になっています。

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所変わって上峰町役場です。
久留米から見て都紀女加王墓前より2つ手前の「下津毛」で降りて南に10分ほど歩くと役場です。

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あとで詳しく説明しますが、「北回り」「南回り」という区別はあっても、1便毎に微妙に経路が異なっています。7便ずつしかないのですが、時刻表の注釈だけで説明するのも大変なレベルです。
これがそこに行くか行かないかという形式で停留所の時刻表を記述している所以です。

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役場の時刻表はこんな感じ。
ちなみに平日と土曜で大きく運行形態が異なっており、日祝日はお休みです。

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運行形態なんてどうでもいいから車両を紹介してくれという方のご要望にも応えます。
時間帯にもよりますが、だいたい役場の西にある「すぱーく上峰」で待機することが多いようです。

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ナンバープレートが「53」のこちらは、日産ディーゼル・RNです。
まほろば号や吉野ヶ里町コミュニティバスでもおなじみの車ですが、低床を優先させるためかタイヤ径が結構小さく、頭でっかちです。

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北回り専用車両で、行先の表示は「きたまわり」で固定されています。
2000年に新車で導入され、それからずっと使っているみたいです。

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ナンバープレート「54」のこちらは、三菱ふそう・エアロミディです。
福岡県だと甘木観光バスでよく見られる型ですが、球数が少ないことには変わりありません。

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同上。

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運行会社は「上峰タクシー」ですが、現在はタクシー業務は行わず、のらんかいの運行のみを行っています。

(つづく)