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もう一度この写真を見て欲しいと思います。
クリックして拡大して方向幕をよく見てください。

見えるでしょう。「附属校前」の文字が。この附属校とは福教大附属久留米附中/小のことです。
・・・そう。6番は通学路線なのです。

実は、この附属校、ウィキペディアによると大川市や筑紫野市からも生徒が来ているそうですが、ということは、どうでしょう。
みんな西鉄電車に乗って花畑駅か西鉄久留米駅で降りて、そこからバスに乗り換えてきているということになります。

きっと、三国が丘や八女のあたりからも人はくると思うので、バスの利用者はかなり多いはずです。
なのにハイバックシートというのは、なんだか割に合いませんね。

聞いた話によると実際の生徒さん等からは非常に評判が悪く、座席数が多いせいで詰め込みが効かないことが多いんだそうです。しかし、実はこれは十分想定内の出来事で、久留米営業所はこれに備えて青バスとは別の車両も導入していたのです。
その名も、「中ロン」。「中型ロング車」の略です。

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こいつです。ちょっとだけ車体が長いです。

大型より遥かに安い値段であるにも関わらず、大変詰め込みがきくということで、6番で大活躍しています。これと同じものが3台、久留米営業所に所属しています。
しかし、結局予想外の出来事が起きてしまうのです。
さて、付属校前~花畑間の時刻表をご覧頂きたいと思いますが、

15時19分の次は15時24分。
ちょっと飛んで16時12分の次は16時20分。

となっており、これは積み残し防止ダイヤと言えます。
15時19分のバスで精一杯詰め込み、乗れなかった人と乗り遅れた人がある程度バス停に増えてくるころに15時24分のバスが到着し、全員さようなら。
この15時19分のバスには例の中ロンが、その次の15時24分のバスには普通と同じサイズの車両がきます。

・・・これが西鉄バスの理想だったのですが、やっぱりそうも行かず。
時々先生が体育館に学年の全員を集めて雷飛ばしたりしますよね。それがあると19分にも24分にも乗れず、その次の44分に乗ります。

しかしどうでしょう、実は安心しきった南筑交通は44分のバスに例の青バスを入れてしまっているのです。
これがタイトル、通学路線にハイバックシートが入る原因となってしまっています。

このように、生徒が帰る時間の予測が全くつかないことがあり、南筑交通も非常に苦労しました。もちろん今の西鉄バス久留米でも同様だろうと思います。
なんとかしようにも、この6番に充てられる車両は決まっているため、結局はどうしようも無い・・・という結論に至るのです。

しかし、行きの時間帯はしっかりと対策されており、ゆめタウン線の間合い運用として大型車が続行便として出るなど、なかなかいい感じです。

附設高校に関しても色々あるのですが、これはまた今度話してみたいと思います。